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<歯・口の健康に関する図画ポスター>

【 図画・ポスターの部 】

小学校1〜3年生

最優秀 明倫小学校二年  溝田 純平 さん
 この作品は、コンテで下絵を描いているので柔らかい線が躍動感を生み出す効果をあげています。患者さんとお医者さんを画面一杯に大きく配置することで、緊張感のある構成になっています。しかも少し空いた余白には治療用具を配して、間のびしないように工夫し、前景の人物との距離を生み出す等、制作への誠実な姿勢がうかがえます。そして、この作品を魅力的にしているのは、スカイブルーの背景と暖色の顔の色の対比の美しさでしょう。コバルトブルーでなくスカイブルーなので、画面が重くならず爽快感を引き出す効果になっています。 
審査委員長 増井 克利

優秀 豊浜東小学校三年 荒木 輝 さん
 この作品は、実際に歯医者さんに治療してもらっている姿を見て描いたのではないでしょうか。歯医者さんの体のデッサンが実にスムーズに表現されており、リアリティーがうかがえます。そして、患者さんを見る眼もきちんと対象に据えられていて、治療している手も今にも動き出しそうな感じです。患者さんの体は少しぎこちないように見えますが、それは治療してもらう痛さを増幅する効果にもなっていて、大変緊張感のある作品になっています。
審査委員長 増井 克利


【 図画・ポスターの部 】

小学校4〜6年生

最優秀 御薗小学校六年  小林 望華 さん
 この作品の魅力は、力強い描線、そして的確な素描力で対象を描写しているところです。そのデッサンを生かすため、彩色も薄めにして濃淡で立体感を表現する等の工夫をしており、迫力のある作品になっています。彩色についても、人物と背景は暖色でまとめ、標語は明るいブルーでまとめています。ブルーは寒色でどちらかと言えば沈みこんでいく傾向があるので、配色によっては絵柄を邪魔してしまう場合もあるのですが、しっかりしたデッサンで人物を表現しているこの作品は、標語のブルーは作品のアクセントとして、画面を引き締める役割を果しています。
審査委員長 増井 克利

優秀 神社小学校四年  岡 璃音 さん
nodata
 この作品は、標語と絵柄のマッチングが実にユーモラスに楽しく表現されています。画面全体が一つになって今にも踊り出すようなリズム感を感じさせます。屈託のない笑顔の人物、ピカピカに輝く白い歯、それらのものが渾然一体となり、明るい色でまとめることによって音楽的なリズムが作品に生まれたのでしょう。標語も堅苦しくなく、自由な発想が絵のリズム感を助成していますし、標語の色にもさわやかさがあり、見る人に表現のおもしろさが十分伝わってくる作品です。
審査委員長 増井 克利


【 ポスターの部 】

中学校1〜3年生

最優秀 倉田山中学校三年 橋本 紗弥子 さん
 この作品の作者は、素材をどう扱うかよく吟味して画面構成していることに感心させられます。この作品も凶器と化したような歯ブラシに取り囲まれ攻撃され、恐怖に満ちた擬人化したむし歯菌を劇的な表情で表現し、画面が一つのドラマになっています。中央に白く輝く歯は、歯磨きの成果として象徴的にあらわしたのでしょう。  
ポスターの内容を見る人にどう伝えるか、素材を劇画風に構成する力量を見事に示した作品と言えるでしょう。背景の淡墨のような空間も緊張感を高める効果になっています。
審査委員長 増井 克利

優秀 宮川中学校二年  辻村 亜弥 さん
nodata
 デザイン学習をするようになると、拡大したり象徴化を図ったりすることで、より衝撃的に内容を凝縮させることが可能になるか考えるようになります。この作者も、歯と歯ブラシだけで磨くことの大切さを表現しようと考えたのでしょう。この作品では、歯と歯の間の空間をどう構成するかということが課題になったことがうかがえます。幾何学形体で抽象的に処理することで、具体的な歯や歯ブラシの実在感をより強調しようと考えたのではないでしょうか。そう考えると円の幾何学形体に用いた色相によるグラデーションは、明度のグラデーションを用いた方が、より訴求力を持ったのではないかと思います。
審査委員長 増井 克利



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